[本]八百万の神

newmoonakiko2008-01-18

井上宏生著「神さまと神社」(祥伝社新書)を読む。著者は、1947年佐賀県の生まれだが、学生時代を伊勢の地で過ごす。その体験を基に書かれた1冊で、元記者でノンフィクション作家らしく、平易で天衣無縫。なにしろ、古代の神様は、「フーテンの寅さん」だったと書かれると、思わず笑ってしまう。神様の話よりも、博打(株)の話の方が好きになってしまった日本人。神様は再び岩との中にお隠れになってしまったかもしれない。氏神、歳神、山の神、火の神、水の神等々、必要な時に来て下さり、どこかにお帰りになる。人間とのおおらかな会話を失って、神様もさぞ寂しいことだろう。あまりの寂しさに自殺してしまった神様もいられるかもしれない。
わが街の氏神さまを奉る神社の鳥居で、近所のおばあさんが手を合わす。道路に面した鳥居なので、私はちょっと恥ずかしくて、心の中で手を合わす。

箱根の芦ノ湖は、雪だそうだ。寒さ極まる夜。

今日、お土産に頂戴した中国製マロングラッセ。空港で売っているそうだ。天津甘栗的蜜糖栗子