[暮らし]布草履

newmoonakiko2008-01-28

90歳のおばあさん手作りの草履。フリーマーケットで売れ残った洋服を裂いて作ったという。私は、不思議に思うのだが、歳をとると、どうして単純な作業が好きになるんだろう。まぁ、複雑なことができなくなるんだろうが。晩年の母は、着物や洋服を解いて、紐を作っていた。毎晩毎晩夕食の後に単なる紐をせっせと作る。まだ、着物を着る人が多かった時代。結構、評判がいいのよ、と言って、まわりの人に差し上げていた。亡くなって、押入れから100本200本の紐が出てきたらどうしようと思ったが、そのようなことはなかった。
お地蔵さんの日には、布草履がたくさん運びこまれた。若い女性が、とてもうれしそうに3足も買っていった。1足500円。いろいろな大きさがある。履き心地は、最高という。それになかなかおしゃれではないか。
ニットやレースの編み物、フェルトのアクセサリー、古布の洋服、バックなどなど。プロなのかどうかは関係ない。人間の手から生まれるものは、どれもこれもすてきだ。そしてひとつとして同じものがないのが、いいね。