味噌づくり

newmoonakiko2008-01-27

さて、本日は味噌の仕込みである。晴天の下、米麹を手に50人ぐらいの人たちが、大井町にあるブルーベリー園に集まってきた。すでに大釜4つに大豆が煮立つ。柔らかく煮た大豆をつぶし、米麹と塩を混ぜ合わせる作業を行うのだ。昼食用の鹿鍋と野菜だけの味噌汁も準備されている。それぞれ家から持参した料理が紹介されていく。おいしそうなお皿が次々に並んで、まずは腹ごしらえ。相模湾を見下ろす山里の食卓。「あしがら農の会」が主宰してきた、大豆の種まきから収穫、味噌作りまでの「味噌の会」の食卓。私からみると、どの人が農家でどの人がそうでないのかわからないほどの交流のあり方は、すばらしく思える。知恵の伝え合い、種まく人への尊敬の念。お金を出せばなんでも買える時代だからこそ、こうした顔をあわせた関係の中で自分の食べるものを自分で作ることが貴重な時間だと思える。その証拠に子供から大人までみんないい顔になっている。しかも、できた味噌はひとつとして同じ味ではないというのが、おもしろい。手前味噌というように自分で仕込んだ味噌が一番だというのもわかる。「こんな楽しいことをやっていたんだね」「知らなかったでしょ」と笑われた。
もっと若いころに知っていたら、私の人生も少し違うものになっていたかもしれない。さて、1年の味噌は仕込まれた。あとは、毎日味噌汁を作る時間を確保するだけだ。