廃ガラスのリサイクル

newmoonakiko2008-01-26

沖縄の産業構造は、調べるまでもなく、第3次産業、ことに観光でなりたっている。食料自給率はどのくらいかわからないが、農業も厳しい状況にある。肥沃からは遠い土、水不足、台風による被害、洪水がおこれば塩水に浸かる畑。この島で自給的な農業を行うことすら、大変なのではないかと思う。では、ものつくりはどうか?今日、廃ガラスから独自の方法で、粉砕、焼成発砲させることで、多孔質発砲資材(軽石)を生産している㈱トリムを訪問した。白や茶色のガラス瓶は、リサイクルする方法があったが、その他のガラス瓶は分別しても、粉砕して土に入れるしかなかった。ガラスももともとは土。ガラスのままだったら、土に返してもガラスのままだが、ガラスの性質を活かして新しい資源に変える。このプロジェクトは見事に成功。コンパクトな機械を含めて、システム自体を商品化した。その地域で使ったガラスはその地域で処理、さらにその地域の環境に貢献する。確かに分別された小田原のガラスが、運送費をかけて沖縄に送られるのは、ナンセンスだ。説明してくれた職員は、「まずは、このシステムを各都道府県に1工場建設してもらいたい。経営的にもなりたち、しかも社会貢献できる事業だと思う。沖縄から、日本だけでなく、世界に発信していきたい」と抱負を語っていた。
この軽石スーパーソルは、土壌改良や水質浄化にも大きな効果をもつ。こういった新しい技術にお金がまわるようになったらいいな。
詳しくは、www.trims.co.jp

首里城の花壇にもスーパーソルが。