[食]窓から見える作物で育つ

newmoonakiko2008-02-17

小雪舞う京都。昨日今日、国立京都国際会館で第13回自然農法・EM技術交流会が開かれた。2日間で、全国各地から延べ1500人が参加。昨日は農業と環境・家庭菜園の2分科会が開かれ、それぞれの経験と知恵を分かち合った。テーマは「自然から学ぶ生き方を求めて 〜きれいな地球を 子どもたちと孫たちに〜」だ。

登山家の今井通子さんが「自然と共に生きる〜農への想い〜」を講演。温暖化対策には、CO2削減だけではなく、積極的にCO2を取り込む森林の再生と自ら実践する菜園の話をし、もし都会の人間が「がんこ」な農村にある休耕地で有機農を始めたら、現在の有機農業1パーセントが倍倍に増えていくかもとも。

ツルネンマルティ有機農業議員連盟事務局長、行政を代表して福田英明環境保全型農業対策室長、北海道新篠津村で23haという農地を有機農業で行う早川仁史さん、アドバイサーに比嘉照夫教授も加わったパネルデスカッション。コーデネーターの兵庫農漁村社会研究所所長の保田茂さんの軽妙な関西弁での指摘に会場は大いに盛り上がった。

いわく、「子どもたちは、窓から見える作物で育つ。アメリカやヨーロッパならば、窓から見える小麦畑で。日本人は、よその国の小麦からできたパンを食べて、窓から見える田んぼをつぶす。何も食べられるものがないそんな日本を子供や孫たちに残すのか」と。なかなか強烈であった。農は国の基!

写真は、昨日環境・家庭菜園の参加者全員にまわされた玉子。黄身に爪楊枝が何本もたつ頑丈な玉子の見本というわけでお披露目されたのだが、何百人に見られて恥ずかしそうだった。