奈良東大寺の松

newmoonakiko2008-02-18

東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)。十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)を本尊とし、「天下泰平(てんかたいへい)」「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」「万民快楽(ばんみんけらく)」などを願って祈りを捧げ、人々に代わって懺悔(さんげ)の行を勤めるもの。

3月12日深夜には、「お水取り」といって、若狭井(わかさい)という井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式が行われる。この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、夜毎、大きな松明(たいまつ)に火がともされる。その勇壮さを1度見てみたいと思うがなかなかその機会がない。

今日は、久しぶりにその東大寺二月堂へ。すでに前行が始まり、松明になる竹に寄進者の名前を墨で書く作業が始まっていた。平日のためか参拝客は少ない。二月堂から奈良の街を望む。二月の空はひろがり、永遠のときだけが流れる。

観音の眼(まなこ)辺りや春近し

東大寺南大門近くの松にお化粧が?お化粧ではなくて、松枯れ対策のためにEM活性液を練りこんだEMセラミックスが根元から1m位塗られている。農薬ではなく、こんな方法もある。小田原市のお城の松には、先月農薬が樹幹方式で施された。散布よりも安全と考えられたが、濃度が高く、住民に健康被害がでたという。農薬に変わる、代替方法を真剣に考えてみたい。