森のたまご

newmoonakiko2008-02-15

関係者以外立ち入り禁止の場所というのは、あまりいい場所ではない。特別、排除、秘密、危険だ。無菌状態で栽培する農場というのがあって、畑が関係者以外立ち入り禁止らしい。温室ならわかるけれど。ゲージ飼いの養鶏場も関係者以外立ち入り禁止区域だ。

ゲージ飼いとは1つの柵の中に複数のニワトリを身動きできないように飼う方法をいう。ただただ効率と経済優先のためだ。1羽風邪をひいたり、下痢をすると一辺に感染するので、予防のための薬はかかせない。

私がはじめてこうした飼い方を見たのは、もう何年前になるか。たぶん、本当に関係者以外見たこともない世界だと思う。マスコミでも見ることはない。私、ニワトリに生まれなくてよかった。以来、ゲージ飼いの玉子は食べない。地べたで生きるニワトリの玉子を食べて、人にもすすめてきた。

「チキン・ラン」というアメリカ映画があるが、本当に誰かが助けてやらないと、人間を怨むようになると思ったものだ。元日本子孫基金の小若順一氏は、動物虐待の鶏舎で産まれた玉子を「森のたまご」と偽称表示をして販売する伊勢食品と法廷闘争を行ってるという。しかし「森のたまご」とは。
しかし、こういうのよくある話だ。たとえば、美辞麗句を装った福祉施設とか・・。

1万羽はまだ少ない方、何百万羽という玉子工場は山の奥の奥の人知れぬ場所にある。関係者以外立ち入り禁止!のウィンドレスの鶏舎の中で不自然に飼われるニワトリに救いの手を!しかし、ウィンドレスをひとつの養鶏スタイルにしてしまう人間ってすごい。だって、生きてるものみんな、窓なしの家に住めないでしょ。なのに強引にそれをして恥じない。

久野にある笹村さん宅の笹鶏。幸せそうに生きているよ。もちろん、元気な玉子を産む。