水道水に解熱鎮痛剤?

newmoonakiko2008-02-29

「食品と暮らしの安全」(発行人:小若順一)が送られてきた。毒ギョーザ事件の解説も興味深かったが、それよりも「医療現場からの報告・水道水に医薬品残留」という記事はショック。ここまで、きたのか。世も末だ。生体内や環境の中でまったく分解されない抗生物質などの医薬品が、浄水場に流れ込み、一部は飲料水にも残留しているというのだ。厚生労働省の調べでは、06年、07年の2回、関東地方、関西地方の7か所の浄水場で約60種の医薬品成分を対象に残留調査した結果、抗生物質、X線造影剤、抗アレルギー剤など25種が検出。3か所の浄水場では、抗高脂血症剤、解熱鎮痛剤、抗てんかん剤の3種が飲料水にも残留していたそう。環境省でも、利根川と淀川の下水処理場の放流水や支流で、胃腸薬、抗精神病薬などが検出されたという。
人間だけではなく、養殖にも家畜にも農業にも、医薬品は大量に使われている。たぶん、世界で一番ではないか?

若い頃、頭痛薬「セデス」愛用者であった私は、思うところあってここ30年来薬のお世話になっていない。しかし、食べ物や水に薬が混入されているとなると、話はまた別になる。日本人は、ゆっくりと自殺している。

写真は、有機トマトとほうれん草。トマトは、この季節食べなくてもいいと思うが、取材に行った小泉さんのトマトだからね。ほうれん草は、さすがに旬のもの。体が喜ぶ。でも、でも、水道水に医薬品が残留する世の中で、有機農業が成立するんだろうか?