石油を食べる

平塚の濱田さんに薔薇を注文。お別れする人へのプレゼントだ。３月はそういう季節である。その濱田さんにこのまま石油が上がれば、日本の花栽培農家は死活問題だと電話口で言われる。年々１００万円づつ灯油代が増えているそうで、灯油経費は薔薇１本あたり１５０円になる。これに人件費を足したら、薔薇１本いくらになるか。これ以上あがったら、食っていけない。

しかし、濱田さんの薔薇の人気はすごい。今しがた１本という注文が入ったという。１本でも存在感のある薔薇なのだ。濱田さんの栽培の工夫もすごいし、有機物の使い方も優れていることは素人でもわかる。しかし、温室なのだ。現状から脱するためには石油に頼らない温室を考えなくてはならないのだろう。それは、大変だ。

写真のイチゴは、化学肥料を使わず農薬も９割も減らした埼玉県の横田さん栽培のもの。でも、石油代でこちらも大変だと思う。せっかく、こんなにいいイチゴが採れているのに。ちなみに１パック６００円。農家の儲けなどない。