[暮らし]ボランティア選挙

newmoonakiko2008-06-09

5月17日、選挙戦最終日の夜。選対本部長兼事務局長が、私に珍しく言った一言。「選挙カーの上に乗って話して。話は短く、きっぱりと」。なにせボランテイア選挙なのである、誰も命令はしない、皆立場は平等。できる限り話し合って決める。これが、過去選挙を手伝ってきた経験者や年配者には、とうてい理解できないことだったかもしれない。自分がどういう役割を担うか、それは自分で考えなくてはいけない。ボランティアはつらいよ。

私は、「地域のことは地域で決めよう。地域は女性でまわってる。女性の力で政治を変えよう。小田原を知らない国会議員や県会議員や組合員が、駅を占領するのは、市民感情を知らないからだ。この落とし前は選挙でつけたい」と言った。役どころはこんなところかと思った。ボランティアは頭も使うよ。

当たり前ながら相手候補を攻撃しない、嘘をつかない、政策で戦う。最終的には改革か実績かに集約されてしまったのである。この共通認識で、1週間突っ走ることになる。核となった人数は10人、選挙に直接かかわった人数100人、選挙事務所に出入りしないボランティア1,000人、そして後援会登録会員は5,000人になっていた。

1口1,000円のAUSサポーター(明日の市長を生むための基金)は、公示前は10,777口だったが、選挙日前日には、15,000口に。事務所内では、登録処理にてんてこ舞いの状態だったが、果たしてこれが相手候補を打ちのめすだけの投票数になるのか、誰も読むことができなかった。選挙中は、加藤陣営の姿が見えない、というお叱りをたびたび受けた。候補者のまわりにいるのは高齢者ばかりとも言われた。

しかし、労働者や学校に通う若者や子育て中の主婦がなんで朝昼夕とビラが撒けるだろうか。できる人ができる時間にできることをやったのだ。市民が選挙の当事者となれば、自分の意志で候補者を選ぶ。候補者自身も自分の言葉で小田原の未来の姿を機関紙「パワーズ」で全域の市民に語ってきた。4年間、何をどう考えたか、どういう感性でどんな人柄か、市民の多くは知っていたのである。そして、その機関紙を誰がポストに入れているかも。

というのは、当選後、投票日前に「パワーズ」がポストに入っていてうれしかったよ。私も新しい小田原に参加したいと思って1票入れたよ。と近所の知人に呼び止められた。加藤陣営の勝利ではなく、まさにボランティア市民の勝利と思う。ボランティアは自分で自分を誉めるのよ。よくやった。

明日、10時小田原議会で加藤市長が所信表明演説を行う。生み出して育てるのは女性のお得意の分野だ。女性の投票率は、男性よりも数ポイント高かった。傍聴席も男女そのぐらいの割合でいきたい。議会は市役所4階です。

加藤市長、久々にブログ更新!
http://blog.katoken.info/?eid=578859