アジアディー

newmoonakiko2008-08-12

南インドサンスクリット舞踊劇「クーリヤッタム 2008」の公演に誘ったら、ふたつ返事で小田原にやってきてくれた幼馴染ふたり。俳句の会でお世話になっている山田三千子さんのお見舞いがてら、宮ノ下まで。駅を降りたら、足湯カフェができていた。東京人ふたり、「後で入りたい」。ふむふむ、後でね。(箱根にきて足湯で帰るのかい?)目的の「山田屋」さんの手前に見かけぬ韓国料理店が出現。グルメふたり、お昼はここで食べたい。いいよ。

で、入ったのです。韓国家庭料理「マダムスン」。いやぁ、大正解でした。店主のスンさんは、20年前東京の大学に留学。昨年、福井で宮廷料理の流れをくむ季家の家庭料理の店を開店。第1号店はただ今お休みで、箱根宮ノ下にオープンしたのが4ケ月前とか。韓国の古い家具を上手にインテリアに取り入れて、店の雰囲気もいい。スンさんも、いかにも由緒正しい季家のお嬢様という雰囲気だ。

季家の冷麺は、韓国の職人が作った真鍮の器に入っている。冷麺の麺は、蕎麦粉とさつまいもの粉でできているそうだ。米のとれない北では、水キムチに麺を入れて食す。それが冷麺だ。暑い日本では、ご馳走になる。ちなみに1050円。ランチには、大豆のそうめん、ビビンバセットやプルコギセットもあり。夜はコースも。(富士屋ホテル手前宮ノ下駅徒歩5分 0460−82−2122)

夜は、ユネスコ「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」に指定された南インドの古典劇を銅門特設ステージで鑑賞。日本語の解説があったので、物語がよくわかった。どの国の古典も、神様の戦いと愛がテーマだ。仮面や舞台様式も万国共通。その原点を見るまたとない機会だった。しかし、この「クーリヤッタム」に魅せられた日本人女性、入野智江ターラの存在も興味深い。