生ごみは宝だ!

newmoonakiko2008-08-27

第16回になる「生ごみリサイクル交流会」。早稲田大学国際会議場が満員になった。500人ぐらいの参加者だったろうか。全体会に登場したのは、ごみ0市民会議を打ち出し、家庭の生ごみの全量再資源化を目指す町田市の石阪丈一市長だ。人口41万人の都市の家庭の生ごみを資源化できたら、すごいことだ。そういう意味で、市民だけではなく行政関係者や議員にも注目されたようだ。

しかし、私は別な意味で興味深く石阪市長の話を聞いた。この市長、中田宏横浜市長のブレーンだったというが、市長就任すぐに政治資金規制法違反で事情聴取を受けているという、つわもの。まぁ、それはいいとして、生ごみのたい肥化といっても、市民が動かないとどうにもならない。市民がらくに動けるようにしかけを作る手腕はなかなかである。

まず、ごみゼロ市民会議委員を募集。50人のところを130人近くが応募したという。すべてを委員にしてこれに自治会などの役員を加え、事務局に担当職員、管轄を超えてごみゼロ事業をサポートしたい職員が参加。組織から、作り上げていくプロセスを踏んで家庭生ごみの全量再資源化をすすめる計画。

自分の出した生ごみは自分の手で土に返す。これが基本。この土で野菜を育てる。自家利用できない生ごみは、市内の農家で安心して使えるたい肥にして、そこから出来る野菜を市民がたべる。生ごみの運搬、たい肥センターの設置について、行政、市民、農家が話し合うという。横浜市もまったく同じやり方で生ごみ資源化を行おうとしている。生ごみを燃やさず、生ごみたい肥を農村に押し付けず、自分たちの住む大地を豊かにしていこうというのは、一歩も二歩も進んだような気がする。

分科会で事例発表した山梨県笛吹市は、市ぐるみでEMによるバイオマスタウンを目指す。鹿児島県志布志市生ごみを分別、「おかえり循ちゃん」と命名した生ごみたい肥でひまわり油を作る「サンサンひまわりプラン」を実施している。どちらも、実にたのしそうだ。

小田原でも、近々生ごみを大地に返して生命が循環する社会を創ろうと女性たちが立ち上がる。ようやく、そんな時期がきたのかな。

写真は、早稲田で食べた「クリームあんみつ」。自家製であろう寒天の歯ざわり。餡のほどよい甘さ。疲れが吹っ飛んだ。