[環境]男が動く

newmoonakiko2008-08-30

三河安城まで出張。「蘇えっとる!三河湾・伊勢湾」という集会を聞く。日本でも一番汚い湾である三河湾。そこに棲んでいる天然記念物のスナメリが絶滅寸前であることはよく知られている。しかし、今では湾に注ぐ矢作川に鮎が遡上し、スナメリも群舞するようになったという。

20年前に始まった矢作川上流の額田地域でのEMによる浄化活動をきっかけに、町ぐるみでEMによる水質浄化に取り組むところもでてくるなど、流域の住民に飛び火した。学校、自治会、婦人会などを巻き込んだのは、団塊世代の男性たちだ。皆さん、環境問題には詳しく理論家ばかりだが、自治体では改善できない水質汚染をEMによって解決しようと行動したのだ。

昔遊んだ川の思い出。蛍が乱舞した夏の夜。鮎を釣り、アサリを採る。川がきれいになるたびに少年の日が蘇えった。家の中でEMを使うのは主婦のお得意分野だが、川の浄化となると体力的にも男性の舞台となる。大阪漁業組合による大阪道頓掘浄化作戦、大塚商会三越など商人たちの東京日本橋川浄化作戦などなど、年毎にスケールが大きくなっていく。日本橋川では、9月7日戦後初めてのハゼ釣り大会が行われる予定だ。

縦割り組織の行政が横の連携をとるのが難しいように市民ボランティア団体の横の連携も難しい。しかし、地球の危機には、あらゆる人たちが組んで、よいと思われることを実践していかなくては間に合わない。瀬戸内海、諫早湾、伊勢湾、三河湾、道頓堀、日本橋川。まさか、EMは生態系を崩すなどという人はもういないと思いたい。

みんな、地元有機食材のお弁当。これが、楽しみ。三河安城の特産は、イチジクとナシとか。