[食]フェア・トレード

newmoonakiko2008-09-06

世界で一番キリマンジャロコーヒーを飲んでいるのが日本人だそうだが、喫茶店での1杯の価格は生産者価格の約227倍。コーヒー1杯が450円とすると生産者の取り分はわずか2円。キリマンジャロコーヒーの生産地タンザニアは、一人当たりの国民総所得でみると約320ドル、日本円で約3万8000円で生活している世界で15番目に貧しい国だという。

問題はコーヒー価格の決め方にある。ひとつは、ニューヨークの先物市場の価格が基準価格になってしまうこと。コーヒーが石油に継ぐ投機の対象になっているとは知らなかった。もうひとつは、生産者価格と消費者価格の極端な格差だ。街を歩けばカフェにあたるほど、コーヒー好きな日本人だが、安い価格は生産者へ支払うべき価格を抑えることで実現しているのだ。

この価格形成システムの不公正さに対抗するシステムが、フェア・トレードだ。キリマンジャロコーヒーを飲めば、タンザニアの農民が豊かになる。「コーヒーを飲むと図書館が建つ」というような具体的な支援を行っているフェア・トレード商品もある。スタバでも、フェア・トレードのコーヒーを出す店もあるが、小田原ではメニューにない。そうしたことに意識のある消費者がいないということなのかな?

写真のコーヒー缶は、無農薬のインスタントコーヒー。タンザニア産。100gフェアトレード価格945円。