自分で作る米

newmoonakiko2008-10-05

「あしがら農の会」の額田さんの田んぼは、本日稲刈り。1歳児から60代までの男女19人が集まった。私と1歳児は、労働力にならず、田んぼで遊ぶ。6月6日、田植えをしてから120日。以後、12日 脱穀、稲刈り、はざがけ、19日 脱穀、26日 もみすり、袋詰め、お米の配布。11/2 たんぼの片付け、お米の配布というスケジュールだ。

新米は、10月下旬に食べられるが、1.7反の田んぼでは、全員の1年分の米はまかなえない。化学肥料を入れて収穫量を増やすことなどしないわけだから、この土地でできるお米を参加者で分けることになる。私などは、お茶碗1杯頂けるかな?それにつけても、家族の米を作るために田んぼで働く男性の姿は、なかなかすがすがしい。子供たちも、見事に自分の仕事を果たしていた。一家で働き、一家で食べる新米の味は格別だろう。

毎日、田んぼを管理しているのは、なんといっても額田さんだが、田植え、草取り、そして稲刈りには、息子や娘、孫たち世代がやってくる。援農という労働の提供ではなくて、まさに縁農だ。

昨年産米のJAへの売り渡し価格は60kgあたりおよそ12,000円。20年前の半分の価格。農水省東北農政局の発表した生産原価は15,052円というのだから、それよりも3,000円も安いという。作れば作るほど赤字になる。これでは、後継者は望めない。

けれども、もしかしたら買ったほうが安いお米を自分で作ろうという人たちもいる。お金の問題ではなく、人生の大きな喜びとして農をとらえる若い世代
が増えているのは、ある意味文化が成熟してきた証だと思う。

縁農米の前にまずは、縁故米だ。親類縁者が農家ならば、そこからお米を直接届けてもらおう。日本のおじいちゃんやおばあちゃんの作る米を食べる。これなら、田んぼに行かなくてもできる。

写真は、額田チームの記念撮影。お疲れ様でした!