子ども手当

newmoonakiko2008-10-20

小田原の衆議院民主党候補は、駅前再開発のため撤退した店舗3つを貸しきって事務所にした。力が入っていると見える。ところで、民主党の公約のひとつが「子ども手当」だ。

現在の児童手当は、0歳から小学校終了までを対象にしているが、「子ども手当」は、中学校終了までを対象。金額は「児童手当」が第1子および第2子がそれぞれ月5000円(3歳未満は1子、2子ともに一律月1万円)で、第3子以降が1万円なのに対して、「子ども手当」は、児童1人につき月額1万6000円。

「児童手当」には、所得制限があって、サラリーマン家庭で夫婦2人と児童2人の場合は、年間収入860万円未満、自営業者は780万円未満となっている。「子ども手当」には、この所得制限がない。

子どものいる家庭には、民主党の政策がいいに決まっている。問題は、どこからこの財源を出すかだが、私が疑問に思うのは、子どもが大事だからお金を支給するという発想でいいのか、という点である。教育という社会的資本が貧困化しているという現実を変えるために資金を出してくれた方がいいように思うのだ。極端な話、「子ども手当」をあてにしてゲーム会社や塾産業があの手この手で誘惑してくると思う。それは、まだいいとして、子どものためのお金が子どもにまわらないほどの貧困も存在する。

子ども手当の財源は、ほとんどが国になるという。まず、義務教育期間の給食費の無料化でもいいし、小田原の給食費は、3600円程度だから、それでも、ひとり1万何がしかが残る。教育費は地方財源に頼り、予算は縮小されるばかりだ。家庭ばかりでなく、学校も貧しい。

一方、高校から大学の学費の高さに恐怖感を覚える親は多いはずだ。高校の義務教育化は話題にならない。 お金をばらまいて、使い方は自己責任というよりも、ともかく学費の心配はないという方が親も子も精神的に楽なのだ。一考願いたい。民主党が選挙に興味のない世代の票を欲しいというだけなら、それだけの話だが。

写真は、家に現れた蜘蛛。害虫を食べてくれる、ありがたい蜘蛛なんだそうだが、夏の終わりごろ、たくさんの赤ちゃんを生んで、家中、蜘蛛で占領されるかと思った。ところが、蜘蛛の赤ちゃんは成長したのかしないのか、姿が消えた。あんたらには、子ども手当はないものね。