どうしたの?

小田原市総務委員会が開催され、議題1つ。「県企業庁との契約解除についての報告」でした。傍聴者からの報告では、大野議員から、「これまで山本設計に支払済みの1億6千万円は捨てるのか」との問いに対して、市民部長はこの基本設計がどの程度変更になるか、検討委員会の検討結果が、全面見直しか、一部見直しになるか、によると答弁したそうだ。さらに「HPシェルをやめるようなことになれば全面見直し、一部見直し程度ならばこれまでの基本設計変更で間に合う」との見解に対して、木村議員から、市長は議会で見直しの基本的考え方をはっきり示しているのだから、それをふまえて進めるべきだとの真っ当な指摘があったという。

大野議員は、市長の全面的見直しを6月議会の議長として聞いているはずだが。議長席からは、登壇した市長の演説は聞こえないのだろうか?合併問題でも、まずは小田原市の当面する問題を解決したのち合併へと進むという市長と、真っ向から反対する任意合併協議会設置の請願書を議会で可決し、積極的に合併をすすめろと迫っている。市長には、相当なプレッシャーをかけていると聞く。

合併は、目的ではなく、この地域の将来像を描いたのちの手段であり、市民の内発的なエネルギーが必要だ。小田原市民は、今本気で合併を望んでいるのだろうか?任意合併協議会は、データ会社が2000項目に及ぶ調査を行い、1億に近いお金が国から支給される。人的なエネルギーもかけなくてはならない。南足柄市の財政悪化がすすみ、合併の機運が早まったというのが真相のようだが、南足柄市民は、小田原市と合併したいのだろうか?知りたい。
「困ってる人が、助けてといっているんだから」合併する?そんな簡単な話ではないだろうことは、主婦でもわかる。

ところで、検討委員会の応募は、今日の朝10時の時点で、全体で44名、どの委員会も6名以上応募があり、まちづくりの検討委員会は、26名という。見当違いの検討委員を選ばないでね。たとえば、HPシェル賛成、一部見直しなどというのは、論外。職員の耳は、ちゃんと市長の話を聞いていることを信じたい。

1億6千万円を捨てさせるのは、基本構想から逸脱した設計を決めた元市長、それを認めた議会である。そのことをゆめゆめ忘れてもらっては困る。