[暮らし]温泉三昧

newmoonakiko2008-11-04

昨日の話。すざましい体の冷えを感じた私は、某ホテルの無料温泉券を握り締めて、箱根へ出かけた。途中、今から出勤という友人に合ったら、「ひとりで温泉に行くの?」といぶかしがられた。地元というのは、不思議なところで、おひとり様の行動を許さないところがある。しかし、どうのこうの言われたところで、ひとりはひとりだ。

連休とはいえ、箱根湯本の人出はすごい。と思ったら、箱根大名行列が繰り広げられていた。行列が、滝通りを練り歩く間にがらんがらんの温泉に浸かる。入浴客は3人。「これは正解ね」と言い合う。

箱根登山鉄道は、小田急に吸収されて、小さくローカルな登山電車は、箱根湯本から強羅までしか走っていない。小田原で乗り換えて強羅までという路線はすでにない。バスも、箱根湯本を起点に箱根全山に走る路線が増えた。小田急の作戦は、新宿からロマンスカーで一直線、箱根の奥座敷にどうぞ、だ。小田原は、エリア外。箱根に遊んだついでに小田原へという観光客は、減るのではないかと、おばさんは思う。

毎日新聞の東日本の国内温泉旅行ベスト5は、1位 熱海温泉(静岡) 2位 鬼怒川温泉(栃木) 3位 伊東温泉(静岡) 4位 箱根湯本温泉(神奈川) 5位 草津温泉(群馬)だそうで、 9位に強羅温泉(神奈川)がノミネートされている(毎日新聞社調べ)。

海岸沿いの大手ホテル群が倒産。寂れた熱海が、なんと1位に復活している。最近では、駅に舞妓が立って、お客の呼び込みに花を添えている。温泉復活は、芸者か、と意地悪く眺めている。もちろん、可愛いのだけれども。一方、箱根温泉も負けてはいない。大名行列のオオトリは、そろいの着物の芸者衆、さらにその後ろにコンパニオンとおぼしき女性軍団が続く。その前は、立教大学の女子大生のバトンガールなのだが、若さなど、芸者衆の前ではなんぼのものか。

化粧を落としたら、ほとんどみいんな、普通のお母さんなんだけれども。中に友人がひとり。こうしたところで会うとまったく別人だ。トップ芸者は人力車に乗ってお披露目だが、なんだか、私はこちらの芸者さんたちに心惹かれるな。