[暮らし]チェンジ

今年の5月、小田原市長選挙のメーンテーマは、「継続」か「改革」かだった。アメリカでは民主党予備選挙オバマ氏はヒラリー・クリントンと壮絶な戦いをしていた頃だった。47歳、政治家としては未知数のオバマ氏に期待しつつも、現実に第44代アメリカ大統領になるとは思っていなかった。でも、今日圧勝で、アメリカ初の黒人大統領の座に着いた。この半世紀、アメリカの信用は地に堕ちた。しかし、アメリカが変われば、世界が変わることには違いない。まさに政治のキーワードは、どの国も同じ、どの地域も同じ「CHANGE」なのだと思う。

さて、小田原である。まず、市長選でひとつのチェンジは叶った。市民自治のしくみ作りは、すぐには実現しないかもしれない。しかし、出来ないという理由もない。もしかしたら、その可能性の前で市長も市民もまごついているのかもしれない。某自治会長が、「職員を地域に貼り付けるたって無能の職員が着たらどうする」というから、「無能な人なんていません。一緒に汗をかくだけです」と答えた。変革は、私たちの生命観と人間の有機的関係を更新することに尽きる。そのためには、お互いを育て合える対話ができるかが、鍵になる。

他者を知り、批判して変えることに情熱を注ぎ込んできた人間にとっては、お互いを調和させながら生きることが本当に苦手だ。チェンジと叫んだ私自身が、チェンジできているだろうか?と問う毎日だ。