[食]甲田先生死去

今日、届いた「熊野出会いの里」通信で、断食・小食療法で知られる甲田光雄先生がお亡くなりになったことを知る。先生は「百日は誰にも知らせるな」と遺言されたそうである。8月12日84歳逝去。ほぼ百日になる。

私自身は、幸運にも健康な体を預かったが、結婚生活は、夫の看病の連続だった。病貧争というが、一歩間違えば地獄だった。それを回避できたのは、強運もあるが、私には想像もしなかった夫の信仰生活であったかもしれない。人間は神の分霊であり、肉体が滅びても霊は進化し続けると確信して、亡くなった。

「断食・小食健康法 宗教・医学一体論」とは、夫が亡くなった後に出会ったのだが、私には「そうか」と響くものがあった。その後、1回だけ講演を伺い、小食から平和を説く姿に少年のような方だという印象を持った。闘病生活即人生であった甲田先生を通して、神様が見せてくれたものを受け継いでいく人たちも多いと思う。

この通信を出している麻生吉男さんも、破天荒な人生の末、心臓の病を信仰によって克服したと聞く。「禅と念仏」という雑誌に「断食入門」という原稿を執筆中に甲田先生の訃報が入ったと書かれている。この原稿の中で、「玄米を食べこなせるようになるのは、白米が腹いっぱい食べられる時代を通過しなくてはならないのかもしれない。時代は見かけの豊かさから真の豊かさに進んでいく・・」という考察はなかなか鋭い。

女性ふたりで栽培した正真正銘の玄米を頂いた。ゴマは小田原産。私自身も白米を腹いっぱい食べた。そろそろ玄米を食べこなしたいものだ。

http://www.kouda-clinic.jp/index.html