第九の演奏会

newmoonakiko2009-03-22

なにかをみんなで一緒に創り出していくことは本当にステキだ。ある声楽家一家の末息子。彼だけは声楽の道に進まなかった。なぜと聞いたら、「一人で歌うのより、みんなで歌うのが好きだから」と答えてくれた。一人で歌うことの好きな人、みんなで歌うのが好きな人。いろいろあっていいが、私はみんなで歌うのが好きだ。

小田原市民会館大ホールでの「みんなで歌おう!市民による第九演奏会」。会場はオーケストラと合唱団、客席と一体となって、市民参加にふさわしい熱気の溢れる舞台となった。最後列の真ん中でかなり目立つていたのが、加藤市長。口パクじゃなく、しっかりとパートの役目(ちなみに加藤市長はバス)を果たしていて、小田原の文化を共に育てていこうという気持ちが十分に伝わってきた。たぶん、音楽連盟のみなさんや一緒にステージに立った市民は、もっと身近に理解されたかと思う。

それよりなにより、私がうれしかったのは、プログラムに懐かしい青年の名を見つけたことだ。彼とは中学生の時からのつきあいだが、音楽が大好きで小田原市の職員になってからも、音楽からは離れていなかったようだ。解説に第九が通常ではない交響曲であることなどを書いていて、なるほどと思った。最近はまったく会ってはいないが、音楽に関心のある職員がいることは小田原にとってすばらしいことだと思う。

市長、来年はソリストでと言いたいが(これは冗談!)たぶん、答えは、「ばくは、みんなで歌うのが好き」。来年は、私も応募しようっと。