小田原お城めぐり

newmoonakiko2009-03-29

「いつも小田原はお祭りじゃないの?」と友人たちによく言われる。イベントに合わせて案内を出しているのだから、まぁ、そうなるのだけれども。

今日は、9時から完成した馬出門の開門式。約2年、4億円のお金はかかっているが、江戸時代末期の小田原がまたくっきりと姿を現して、街の景観が変わってきた。午後は、小田原城郭研究会の小笠原清さん案内による石垣山一夜城ツアーだ。小田急ロマンスカーの情報誌「メローダ」に一夜城が取り上げられ、体験ツアーが企画されたという。私と友人ふたり計3人は、飛び入りで参加。友人たちには、一夜城を2キロぐらい歩くからねという情報しか伝えなかったので、たっぷり歩かされた友達は、話が違うと苦笑していた。

そもそも石垣山一夜城とは何か?みかん畑の続くなだらかな農道を登ると、その頂が一夜城跡だ。相模湾、箱根連山、丹沢と小田原を囲む自然が一望できる。小田原の魅力が一目瞭然の場所だ。秀吉さん、ここに目をつけたあなたは偉い。が、一夜にして築城した城とは聞いていたが、実際の話はミステリーのままだった。実際、今から20年前は何も整備もされず、看板もなかった。まったく荒れ果てた「つわものたちのゆめのあと」であった。

しかし、実際は80日かけて、見事な城郭を築かれていたことが、小笠原さんたちの発掘調査でわかった。秀吉、家康、利休、特別な歴史マニアでなくても、昔の人々の城郭技術の高さと知恵をまざまざと体感することができる。さて、ハードの発掘と復元は、現代の科学技術をもってすればその時代の要請に応じて実現できる。次に知りたいのは、お城の暮らしというソフト面だ。そういう解説があるお城はあまり知らない。

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/park/ishigaki-p.html

実は、小田原二の丸広場では、かまぼこ桜まつりと小田原城骨董市春の陣が開かれていた。あまりにも魅力的なこのイベントのことは、友人たちには内緒にしておいた。ごめんね。