[旅]生ごみ循環体感ツアーだって

もう、桜が風に吹かれて散っている。なにもそんなに急がなくても。花は解脱の姿というが、それゆえの短い生命なのか。

桜前線は、北に移動中だ。次は、東北だ。欲張りだろうが、これから花に埋もれる地方がうらやましくも思える。今、JR東日本では、いっせいに桜咲く東北への勧誘を行っている。「やまがた花回廊」のピンクの表紙がやたら目につく。NHK大河ドラマの主人公直江兼続の舞台ということもあるのか、米沢、長井、白鷹など置賜地方の花をめぐる観光ガイドとツアー案内だ。

その中に見つけたのが、長井市のレインボー循環農業体感ツアー。生ごみを循環させることによって町と村が出会う市民参加の街づくりを行っているということで、全国から視察者が絶えない。でも、それは行政関係者や、政治家、環境や街づくりに関心のある特殊な人種。と思っていたが、なんと観光の目玉になっているのには、びっくり。

赤湯からフラワー長井線に乗って、長井駅下車。ガイドつきで、まずレインボー野菜を使った料理を食べて、そのあと市民が運営する「虹の駅」でお買い物をして、生ごみを堆肥にするコンポストセンターを見学、市民農場で農作業を体験して、農家に漬物の漬け方を教えてもらうという1日コース。確かに自然や文化だけが観光ではなく、現在行われている活動そのものを知る旅もありなのだと思う。たしかにこれは循環を体感する旅ですね。日帰りで、往復新幹線などすべて含めて23,300円。5月15日から6月30日までだから、最上川沿いの桜は散っているのが惜しい。が、話の種にはいいかも。何人くらいの人が参加するのか興味深々だ。

小田原市でも生ごみ堆肥化の検討会が始まるが、お手本のレインボープランはすごいことになっている。

しかし、非循環のたとえば「六ヶ所村体感ツアー」などを旅行会社は組まないよね。