ホールでホールを考える

newmoonakiko2009-04-12

小田原市民会館大ホールで開かれた第23回小田原ジュニア弦楽合奏団。今回は、ドイツ・マンハイム市の青少年シンフォニーオーケストラとのジョイントコンサートで、会場は満席。わが子は野球少年だったため、こういうイベントには無縁だった。毎晩遅くまで泥んこになってボールを追いかけている少年もいるし、毎日バィオリンを練習している少年もいるわけで、親とするとどちらも物にして欲しい(欲しかった)とは思うが、それはね、無理。

団長の白井英治さんが挨拶の中でホールについてこう話した。
このホールの音響は悪くないと思うが、とにかく老朽化が進み、雨漏りがするほど。控え室、駐車場、トイレの数などにも問題がある。新ホールには、その辺を考慮して、作っていただきたい。とても期待しているという趣旨だった。

白井さんは、小田原文化連盟の代表で、あの変形ホールを早く作るように市に対して要望していた方である。この団の名誉会長は、小澤良明元市長。考えてみれば、市に対して、反対意見など言えなかったのかもしれない。ホール問題を機に市長は変わり、今回のジョイントコンサートは市の共催だ。そもそも加藤市長は音楽による子どもたちの交流には力を入れることを希望していたのだから当然のことだろう。

小田原市が協力的であろうがなかろうが、歴史ある小田原の文化をつむいできた文化団体の代表として、主体性を持ってホール建設に発言していただきたい。それは、音楽家でもあり教育者である白井さんしかできない。白井さんならできる。それにつけても、なぜ小澤市長は、異議アリという市民と対話しなかったんだろうか?市民に対してとても根深い不信感があったとしか思えない。それが小澤市長の首を絞めてしまったと思う。ホール建設は遅くなったが、結果的にはこれでよかったと思えるホールを作りたいものだ。

しばらくは、今ある大ホールを使うことになるが、少しメンテナンスを行ったらどうか?市民で大掃除してもいいな。写真は、ホール予定地に咲いた花々。ここで記念写真をとる家族連れも多い。この後、芝生と花畑になるそうだ。これも、市民で種まきしてもいいいな。