勇気づけセミナーステップ

アドラー心理学を基礎におく勇気づけセミナーを行って6年目。月1回子育て中の女性たちが集まる。スタートの時は、まだ幼児だった子どもが、すでに小学校の高学年になっている。最初は、東京から講師にきてもらいセミナーを開いた。その後は、自分たちでテキストを読み、人を勇気つける方法を学んできた。人をくさらせるのが得意で、それで自分も傷つく。その私がなんとかアドラー心理学とはなんぞやというところまでたどり着いた。

アドラー心理学オーストリア精神科医であるアルフレッド・アドラー が創始し、その後継者たちが発展させたもので、心理学の理論、思想と治療技法の体系をいう。意識と無意識、理性と感情など2極化ではなく、人間全体を把握し、行動の原因ではなくその目的を理解することに重きを置く。精神の内面よりも個人と個人の対人関係を理解しようとすること。なぜ・よりも、どうしてに注目する。

相手に共通するものを見つけるというのが、今日の単元だった。 わからないことばかりだが、ヒューマニティということだけは学べたように感じる。相手の長所を見つけ、自分との共通項を探し、相手を励ます。他人を支配せず、命令せず、脅迫しない。相手に関心を持ち、援助する。そうするためには相当な決心がいるが、平たくいえば、現実的な解決を図る。相手の目的を確認する。相手の問題である時には深く関わらない。対案を提出するなどである。

なぜなぜなぜと問うばかりの母親には、まったく別な認識の仕方を提示されたわけである。6年間も続いてきたのは、日常の思考回路と少し違う回路を見たからだろう。子供は私たちの仲間である。このことだけでも、親子の関係性が変わる。人間はみんな仲間である。少しの意見の違いを認められず、仲たがいする大人のなんと多いことか。もう1回復習するが、どの人にも、自分と共通するものを見出し、相手を評価せず、励ましていく。人間、それでいいのだ。