[食]お茶の自給ちょっとだけ

八十八夜はとうに過ぎた今日、小田原市の西部にある坊所でお茶つみをしてきた。川沿いの棚田、丘陵地にお茶やミカン畑が続く、里山の風景は、たぶん街に住んでいる小田原市民には、あまり知られていないのではないかと思う。

このお茶畑は、「あしがら農の会」が借り受け、5月のお茶つみ、夏の草取り、堆肥撒きなどを(ちょっとだけ)市民が行うというもの。本当は、もっと早く摘み取る予定だったが、雨のために延期。しかし、今日は、真夏のような太陽の下、瑞々しい新芽がさらにイキイキとしている。太陽のエネルギーを100%取り込んで、摘んでるそばから、するすると伸びていくように見える。

もちろん、農薬や化学肥料を使わない茶畑の土はほかほかだ。なによりも、やわらかい新茶の香りに頭がすっきりする。何も考えずに手だけ動かして、葉を摘むのである。子供たちも含めて、みなが一丸となるにぎやかさ。機械で刈り込めば、短時間で終わるのだろうが、それをしないのは、やはり、自分の手で摘んだ新芽の感触、自然と人とのつながり。それに自分の飲むものは自給するという自立の精神かな?それにこのお茶畑があることで、地域の多様性が守られているとしたら、私も(ちょっとだけ)社会貢献ができたのだと思う。

しかし、2区画を4人で、14kg摘んだら、結構な運動量になったのか、ちょっとだけ(本当はかなり)疲れた。この時期、大豆の畝立て、田んぼの準備と、この私でさえ、(ちょっとだけ)忙しい。プロの農家の忙しさは、推してしるべし。