花菖蒲

こんこんと水は流れて花菖蒲

臼田亞浪という俳人の句。花菖蒲を見ると、この句が口にでる。句を作る者にとっては、やっかいな句である。
小田原城の菖蒲園に行けば、まさに「こんこん」と水が流れ、その音の中に「水」の化身のような「花」が、現れる。

5月のとろりとした雨の中。傘さす人の沈黙も好もしい。

渇きたる身に優しけり花菖蒲

凡句!