ダリア

ダリアをこうしてみるとキク科ということは納得できる。オランダから１９世紀の中ごろ、長崎出島に到着。江戸巣鴨に伝わり、天竺牡丹と呼ばれたそうだ。その後、明治になって栽培が盛んになり、大正から昭和初期にかけて趣味としてさかんに栽培されたという。園芸ブームは、今に負けず劣らず大変なもんだったらしい。しかし、第２次世界大戦中は防空壕を作るために栽培は禁止に。

ダリアが昭和初期の花として記憶に残されているのはそういうわけか。戦後生まれには、ダリアはミステリアスな花だ。

山形県川西町で運営している川西ダリア園は８月１日オープン、１１月３日の閉園まで無休で営業している。４ヘクタールの広大な敷地に６５０種類５万本のダリアが咲き、年間５万人を超えるダリア好きが訪れる。盛りの時に行ってみたい。