キウイフルーツ

newmoonakiko2009-10-28

昨日の夕方、「誰かが私を呼んでるんだよね」と顔を赤らめたらしい私を見て「このおばさん、どうにかして〜」と隣の席のMくんが叫んだ。
そうなんです!誰よりも大好きな、大好きなキウイフルーツに会いにいくの。1年に1回しか会えないキウイフルーツに。

小田原有機農法研究会代表の石綿敏久さんは、小田原市で300年続く農家の15代目。キウイフルーツを日本で最初に無肥料で作ったことでも有名な人です。石綿さんのユーモアとペーソスを合わせるお話は、何度も伺っているが、キウイ畑に行くのは初めてで昨日の胸の高まりは・・我ながら単純。

ヘアリーベッチという豆科の下草を一面に敷き詰めたキウイ畑。秋の陽がサンサンと差し込む棚には、今まで見たこともない大きなキウイがたわわに実っている。28歳というキウイの1本の木にいったいいくつの実がなるんだろう?このキウイ畑でお昼寝したい。(「このおばさん、どうにかして〜」とまたMくんに言われそうだが・・)

今は公表されていない、農薬よりも怖い化学肥料の話、学校給食のフルーツは予算の調整のための献立で小田原市では「かんづめ」が多いという話、食の危機は農家の問題ではなく消費者の問題だという話等々、実に含蓄に富んだ話が続いた。

実は、農政ジャーナリストの大野和興さんに小田原有機の里づくり協議会の4団体を取材していただいている。個性あふれる有機農業団体がどのようにネットワークを組み、小田原の地域を変えていこうとしているのか、ジャーナリストの目で見ていただこうと思う。もちろん、まだスタートしたばかりで目には見えていないかもしれないが。

で、小田原のキウイに会ったり、キャベツに会ったり、ニワトリに会ったりしてるわけです。