キャベツ

newmoonakiko2009-10-29

農事組合法人報徳農場生産組合の代表理事の田島亨さん。74歳ながら、さすがスーパーヤオマサの経営者だ。情報の選さ、判断の速さ、行動力。ですから、思いつきでこの方に話してはいけない。

ただ、経済性を第一にする経営者が農業に乗り出すとどうなるのかは興味のあるところだ。しかも、二宮尊徳の遺訓「譲って損なく 奪って益なし」を守り、荒地を耕す。有機農業にはまだまだ技術が伴わないとモデルタウン事業への参加を辞退されていたが、めざすところは同じと踏みとどまれて今自然農法を勉強されている。考えてみたら、尊徳の時代は有機農業しかなったのだから。

収穫寸前に虫に食われたキャベツを見て、「昔なら農薬を撒いちゃうのだけど」という田島さん。能率や効率が通用しない自然を相手にどう立ち振る舞われるのか?「経済なき道徳は寝言である」という尊徳に習って経済的に成り立つ農業を社会的弱者の人たちと共にどう作り上げるか?しかし、商標登録を今年とったという「金次郎の米」というネーミングも、2.5キログラム990円という価格も悪くない。「金次郎の米」、どんな味がするんだろう?

さて、虫くいキャベツを見て、自然農法の先生は「しょうがないね」と一言だったそう。

虫のついた外葉をはいで、頂いてきた畑から直行のキャベツ。実に甘くて最高だった。