谷川雁

朝日新聞谷川雁の特集が掲載されている。タイトルに 革命詩人の「いたずら」谷川雁作詞「白いうた 青いうた」とある。私も、この革命詩人の「いたずら」に魅了されたひとりで、この合唱曲を聞かなかったら、コーラスを結成したいとは思わなかっただろう。

60年代、三池闘争を率い、70年代、吉本隆明と2分する思想家として学生運動に多大な影響を与え、その後は、ラボ教育センターの重役におさまり、晩年は長野県黒姫に移り住んだ。「連帯を求めて孤立を恐れず」。「力尽くさずして倒れることを拒否する」とは、もとはといえば谷川の言葉だというが、当時の若者たちの心をわしずかみにした。今でも、この言葉の前に陶然とするおじさん、おばさんがいるかもしれない。「白いうた 青いうた」は、谷川雁の思想が見事な叙情歌として昇華されている。

今日は、ハミングバードの練習日だった。5年たってメンバーも30人を超え、継続は力の通り上達してきた。そろそろ、「白いうた 青いうた」を唄いたい。

写真は、コーラス仲間の先輩から頂いた皮工芸のブローチ。豚の皮とは思えない幻想的なアート。