何だろう?

昨夜は、仕事を早く切り上げて、小田原市役所7階会議室に向かう。元仮称小田原城下町ホールの設計者山本理顕氏と加藤市長との討論会があるのだ。後で聞いた話だが、100人枠の会場では入れ切れず、別室でモニターを見る市民もいたとか。今更、いったい何を話すの?という感じだが、無関心であろうはずがない。

山本氏の言い分は、コンペで決まった設計に対して、市長が変わったからといって簡単に破棄してもらったらたまらない。この件に関して、加藤市長は、ホール問題は2008年の小田原市長選の最大の争点であり、見直しをかがけた私が当選した。
民主主義のルールからいって、この時点で山本案は破棄するという結論となった。

山本氏 小沢市長時代の行政側には,市民と話そうという姿勢が見られず私も不満だった。山本の建築のコンセプト、なぜ「都市の広場」なのかを市民に理解してもらいたい。じっくりと話し合えば、分かり合えると思う。

加藤市長
山本氏のデザインがどうのというよりも、ホール建設のプロセスに大いに問題があったと理解している。その二の舞をふまないようにすでに建設準備会がもたれて、市民の話し合いが始まっている。山本さんと過去の総括をするつもりはなく、先に事を進めたい。

山本氏
市は冷たいではないか。話し合いの場も設けず、建築家の思いも聞かず、礼儀に逸する。ぜひ、市民との対話集会を設けて欲しい。

審査委員長も伊東豊雄氏も同席し、山本氏が発言を求めたが、市長は、「今日の発言は、山本氏と市長と決めたので」とこれを拒否。

山本氏は「なんで僕の設計がだめなのよ」と駄々をこねているように聞こえたが、山本理顕氏を大好きな人もいるし、そうでない人もいるのは当然だ。しかし、小田原市は市民の今までにないエネルギーで山本案にNOと言ったのだ。このNOをYESに変えることは、冷静に考えて不可能と思う。

しかし、市民と話し合いたいと思われるならば、どうぞ、またおいでください。