地域がささえる食と農 神戸大会

神戸大学名誉教授の保田茂先生は、実におもろい先生である。この大会の基調講演でも
「今朝、なに食べてきたぁ?パン食べてきた人、手をあげて」
800人の参加者のうち、100人が手をあげる。実は、次の反応がわかる参加者は、パンを食べていても手をあげないので、実際はもっと多かったかも。
「あんたら、パンを食べると、どこの農地が緑になるぅ?」
アメリカ」
「パン食べるとどこの農地に草が生えるぅ」
「日本」

(小田原の学校給食の米飯給食を増やしたいと食育分科会のパネリスト・宝塚市長に言ったら、首長を変えることと簡単に言われた。変えたんだけどね)


日本の有機農業の始まりは、母乳から残留農薬が検出されたことからでもわかるように食品汚染の問題が大きい。「生命が疎んじられる」市場主義に対しての不信感は抜きがたいものがある。ことに痛めつけれるのは、母体であり子どもである。女性たちが、自分で見て信じたものだけしか食べないと考えたのは、不幸な体験をしたから。提携とは、生産者と消費者が直接顔の見える関係で、商品ではない「いのち」を支える食を守ること。日本有機農業研究会を設立した、一楽照雄氏らによって提唱された。

今、この小農家を守り安全な食糧を手に入れる「提携」が、世界に広まっているという。さて、問題は日本なのである。食糧自給率40パーセントとは、他国と提携して自分も他国の農家も不幸になるしくみに身をおいている。食と農は一体であって地域でささえあうというのが、自然なのだ。農業が社会的な営みと同じように何を食べるかも実は社会的な営みなのかもしれない。20日に開かれた小田原での「まちなか市場」だって、立派な提携活動なのだと思う。聞くところによると、お昼で完売のお店もあったとか。

ということで、今朝連れて行かれたのが、「すき家」。朝食定食、御飯にとん汁、しゃけ、漬物で、470円でした。若い女性もたくさんいて、保田先生、未来は明るい?
写真は、米粉パンです!