[環境]プール掃除


プールの季節になってきたが、学校のプールをどうやってお掃除しているのか知ってる?子供が学校に行っているときは、知らなかった。鎌倉市教育委員会の発表では、鎌倉市立の小学校のプール周囲の側溝を掃除するのに使った薬品が近くの川に流れ込み、ドジョウなど約600匹が大量死したとのことだ。原因は消毒用の次亜塩素酸ソーダだ。ことしは、プールの側溝のカビがひどく、例年よりも多く使ったという。カビは消えても、塩素が川に流れることを知らなかったわけではないと思うが、学校というところは環境問題には、疎いところらしい。

写真は、同じ鎌倉市の大船小学校のプール掃除風景。塩素を使っていないので、裸足で掃除をしている子供もいる。では何を使うかというと、これがEM。3月に300リットルのEM活性液をプールに入れるだけで、ヘドロが分解されて、ブラシで軽くこするだけで、きれいになる。普通は、ヘドロの臭いで掃除が苦痛なのだというが、この学校は掃除時間45分。水遊び感覚で子どもたちは楽しそうだった。この学校のプールの水が直接川に流れ込むかどうかは不明だが、流れても魚たちを殺すことはない。

このEMでのプール掃除は、神奈川県でも茅ヶ崎市秦野市相模原市平塚市など、いくつもの学校で行われている。平塚市の市営プールもEM活性液でお掃除されているが、これはプールの水が直接海に流れ込むからだ。小田原市でも、塩素での掃除を早く考え直して欲しい。塩素しかないと思い込んでいる頭を切り替える先生はいないのかしらん?いないのなら、ぜひ教育委員会で検討していただきたいものだ。

数十年前、ある中学校の体育の先生に「プール掃除も楽になるし、ヤゴも増えるよ」と薦めたら、「私、ヤゴは嫌いなの」とかわされた。トンボは好きなのにね。