トマト

有機農業実践塾。きょうもおもしろい野菜の習性を聞いた。たとえば、トマト。トマトの出自は、インカ帝国。丘をはいずるように育った。栄養分もいらない。水分もそんなにいらない。というか、栄養も雨も少ない土地に生まれたので、栄養分も水分も嫌いなのだ。だから、まっすぐに植えないで、斜めに植える。すると枝から根がでてくる。「お、ここは傾斜があるのね。はいずって生きなきゃ」という遺伝子が働くのですね。

トマトに過剰な栄養分を与えると、自分が元気だから別に子孫を残す必要を感じなくて、実を落としてしまう。だから、しっかりした実を採りたいならば、少し親を弱らせたほうがいい。この当たり、人間とは違う?いや、人間も親が強すぎるので、子は子孫を残す気がしなくなったのかも?

わき芽は、すぐに切ってはいけない。わき芽が育つときには、土の中の根も伸びているから。なるほど。

それから、自然農法の先生のこの言葉も印象に残った。適地適作。季節や土地にあわない野菜を育てても、野菜はストレスを感じるばかりだと。人間も同じ。自分に合わないことをするのはストレスの素。