[食]草に負けないキャベツ

草の中に育つキャベツは、長野県松本市にある自然農法国際研究開発センター8月のもの。ここの研究員石綿薫さんが、いろいろな組み合わせの圃場をつくり、実験している自然農法の農園だ。土がよいからキャベツが育つと思われるが、その土は草が耕している。キャベツが生命力のある強い苗ならば、草の繁茂を抑えるという。

化学肥料なしには作物ができないというのが、一般的な知識だが、こういう畑を見ると草と微生物の力で土が耕されていることがわかる。そういえば、吉田俊道さんも先日の講演の中で、雑草をすきこんだ畑で栽培した野菜の栄養価が、すこぶる高いと発表していたっけ。韓国で放映された「雑草」というテレビ映像の日本語吹き替えをこれから始める。もちろん、この映像を探してくれた金さんが、日本語に訳してくれたものをブラッシュアップするだけだが。その最初の台詞ーこの世の中で不必要なものなんてないんだ。