[食]米と小麦



米も小麦も、イネ科の穀物。米は中国、インド、小麦はメソポタミア(現在のイラク)当たりを原産地とし、どちらも白っぽい小さな花を咲かせる。同じように収穫期には堅い殻をつけて実る。米はご飯、小麦はパン。最近は、米からパンもできる。米も小麦もアルコールや麺類、などに形を変える。小麦は練って食べるが、米はついて食べる。

古代ギリシアの詩人ホメロスは、人間を指して「小麦を食べるもの」といっているそうだが、日本人は「米も小麦も食べるもの」だ。 西洋の希望「小麦」と瑞穂国の神聖「米」。どちらも胃袋に入れる日本人は、ある意味素晴らしいのじゃないか?丸い米と鋭い小麦。東洋と西洋が交わる国の英知が、私たちのカラダをつくると考えてみれば、未来は明るいかもしれない。米と小麦の二毛作、適地適作からいえば無理かな。もしそうなら、無理した食べ方して、無理した生き方してるのかも。