[花]バラ


平塚市は花卉栽培で有名だったが、輸入ものに押されたことと後継者不足で数年前までは青息吐息だった。しかし、しかし、市営総合公園のバラ園は見事で花の季節になるとたくさんの人たちで賑わう。このバラは、平塚市の浜田バラ園のもので、1年に1回比嘉照夫教授を招く講演会の舞台を飾るのだ。今は、第一線を退く浜田光男さんが、バラ栽培にEMぼかしを使用した縁。参加者は最後にバラをプレゼントされるという趣向だ。私も3本頂いて、今我が家のテーブルで濃厚な香りを漂わせている。バラよ、あなたはなにものなの?

ところで、毎年数人の男性は、この美しいバラを辞退するのだがその台詞が、異口同音に「こんなバラ持って帰ったら、何かあったのかと妻に疑われる」。ノーノー、誰も疑わない!と断固言い切る私なのだが、大いにテレて手ぶらで帰ってしまう。わかんないね、男心は。まぁ、そういうことで私が3本のバラを手に入れたわけだから別に文句はないけど。

バラといえば、私にも苦い経験がある。昔々、心ひそかに想っていたとある男性がある人妻に駅内の花やでバラをプレゼントしているところを目撃してしまった私は20歳。逃げるように電車に飛び乗って見てはいけないものを見てしまって、なぜか胸がドキドキした。その頃から小さな石につまずき始め、最後は大きな落とし穴に落ちました。ハイ。

あの件のバラのおふたりがどうなったのか知らないけど、男女の仲はなるようにしかならない。