うさぎ

来年は8〜12日、小田原市南町にあるギャラリー「菜の花」に宮迫千鶴さんの「うさぎ」がやってくる。夢にピンクのうさぎが現れたと言っていたのは、亡くなる数年前だった。星占いに夢中になって、あう人ごとに生年月日を聞いていた。生まれた時刻が必要なのだが、何時何分に生まれたと即答できる人は少ない。朝方とか夜とかは親が生きていたら聞けるけれども。そして、その人の運命を調べ上げてもけっして本人には伝えなかったのは宮迫さんのやさしさ、見識だったのだろう。しかし、あの人、この人の人生の意味を解いて夜中ににんまり笑っていただろうことは想像できる。

うちの夫婦はね、前世で夫が私の母親で、私は夫の娘なの。

と、聞いていたので、パートナーの谷川晃一さんにお会いしたとき、「この方がお母さんか」とまじまじと見つめてしまった。そうみると谷川さんは確かにすてきな男性なのだが、宮迫さんの実母、継母に続く第3の母親に見えるから不思議だ。

来年は、「うさぎ」年だ。ピンクのうさぎは何のお告げだったのか聞きそびれたが、「ぜひ小田原に宮迫さんのうさぎを呼んで」と「菜の花」店主の台さんに言ったら、さっそく実現してくれた。招待状の店主の文が、「孫に見せたいうさぎ」と書いてあった。台さんをおじいさんにいやおばあさんにしてしまった「うさぎ」に会いに来てください。

●うさぎの絵。宮迫千鶴 2011年1月8日(土)〜1月12日(水) 11:00〜18:00 うつわ「菜の花」