オバマ大統領夫人の食育運動

スナック菓子やファストフード、テレビゲームにインターネットなどなど,生活習慣の変化からアメリカの子どもの肥満率は過去30年に5%から17%へと3倍に上昇したという。21世紀になって生まれた子、つまり今年11歳になる子供以下の3分の1は、いずれ「糖尿病」にかかるか「心臓病、高血圧、がん、ぜんそくなど慢性的な肥満に関係した病気」になる恐れがあるという。

そこで立ち上がったのが、オバマ大統領夫人ミシェルさんだ。彼女は地場の野菜をもっと食べようと国民に呼びかけホワイトハウスの庭の一部を家庭菜園に作り替え、低カロリーの食事を薦め、体操をしようと呼びかけるレッツムーブ(さあ動こう!)活動を始めた。特に力を入れたのが学校給食改革で、塩分と脂肪分が多いフライドポテトを減らすなど、給食の栄養基準を改め、健康な食事を指導する「ヘルシー・ハンガーフリー・キッズ(健康で飢えを知らない子どもたち)」法案を超党派で成立させた。カロリーの上限と下限を定めるのは、米給食史上初めてという。レッツムーブを意識し、給食に巻きずしを出す学校も登場した。と毎日新聞が伝えている。

巻きずしって、あの巻きずし?アメリカではニクソン大統領の時代、食と健康に関する報告書「マクガバン報告」が出されて、「アメリカ人の心臓病を防ぐには、食生活が大事。特に油を減らして穀類を増やす食事をするべきだ」とされ、改善するには世界で一番理想的な食事である日本食をすすめている。もちろん、今私たち日本人が食べている食事ではなく、江戸時代以前の食事だ。明治・大正・昭和は遠くなり、アメリカの食事を日本人は大いに学んだ。世界のなにもかも食べつくして病気なった経験を通して、何を子供たちに食べさせるのか?

いまさら江戸時代には戻れないが、お味噌汁にご飯を入れる「ねこまんま」ぐらいなら戻れるのではないか?日本が発する最高の健康食「ねこまんま」。「粗食のすすめ」を書き、給食に和食を提唱している幕内秀夫さんは、パンを食べるよりも「ねこまんま」のほうが数倍体に良いと言っている。菅総理大臣夫人、やってくれませんかね?子供の健康も国家が管理しなくてはならないほど、劣悪になってしまったのだから。