[暮らし]計画停電

関東一斉停電は実行されなかった。でも計画停電の地域だったので、今まで電気はつかなかった。しかし、妙に冴えた月夜でカーテンをあけていれば、なんのこともなかった。我が家のアナログテレビの最後の映像が、こんな惨状を映し出すとは考えられなかった。地震津波もつらい現実だが、放射能汚染が起これば万事休すだ。 

原発が、人的コントロールの下に置くことが可能とする科学者がいるならばやってもらいたい。原発は造ることよりも止めることの方が難しいと聞いている。誰もきっと止める方法を知らないのだと思う。日本の優れた技術があればこそ、ここまで持っているという意見もある。

ジャーナリストの広瀬隆さんは、「原子炉時限爆弾」の中で
「電気出力100万kW原子炉では、熱出力がその3倍の330万kWある。この原子炉では、原子炉自動停止しても、その後に核分裂生成物が出し続ける崩壊熱は、1日後にも、1万5560kWもある。またその発熱量がどれほど小さくなっても、永遠に熱を出し続けるので、燃料棒が原子炉にある限り、それを除去し続けなければならない。なぜなら、原子炉という閉じ込められた容器内では、熱がどんどんたまってゆくからである。
 それを除去できなければ、水は100℃で沸騰するから、水がなくなり、燃料棒がむき出しになる。そうなれば、超危険な放射性物質が溶け出し、燃料棒の集合体が溶け落ちる。それが炉心熔融であり、メルトダウンと呼ばれる。燃料棒の集合体が次々に溶け落ちると、炉の底にたまって、ますます高温になり、灼熱状態になる。やがて原子炉圧力容器の鋼鉄を溶かし、お釜の底が抜けると、すべての放射性物質が、外に出て行く。これが「チャイナ・シンドローム」と呼ばれる現象である」
 どの現象が起きているのか私にはわからない。アメリカ軍が無人探査機を飛ばすというが、その結果を公開して欲しい。テレビでは野村證券のアナリストが、「自由貿易を進めるように」と発言したそうだ。ガソリンもなくなり、種籾をまくこともできず、野菜もなくなり、若者は疎開してしまえば(ここにだけ希望があるが)、反TPPもすっ飛ぶ。
 反TPP運動は、即農民とつながる運動である。どこかにそのような運動の流れを作り出さなくてはならない。