[暮らし]相馬市へ毛布を

某建築家から、過去の地震とエネルギーの大きさが分かる表が届いた。今回の地震は、“激甚”を遥かに超えた甚だしい災害であったことが分かる。
彼は続けて、「政府および東電からの情報発信には、悪戯に国民を不安にさせないという配慮か、正確さに欠く傾向があるようです。これによって、取替えしのつかぬ事態を招かねば良いのですが、原発現場で被ばくに晒されながら、命がけで作業をしている東電下請社員(実は、赤坂にある某ゼネコン社員や、東芝、日立の原発常駐のエンジニアたち)そして、各地から召集された消防官はじめ、警察官、自衛官たちの努力が報われてほしいものだと考えます。政府の無能さ、東電経営者の無知、報道関係者の不見識、自分を含め設計者の知見の無力さを感じてなりません」。私は最後の一文で救われる思いがした。わるいのはあなたがたばかりではないけれども。
地震エネルギーの比較 数字の意味は無視して大きさだけの順位を見てください。

     マグニチュード(M) 基準にした地震に対するエネルギーの倍率
11.5 5,623.413252 5,623.4 倍   地球が太陽から受ける1日分の総エネルギー量 10.0 31.622777 31.6 倍     地球上(ナスカプレート南アメリカプレート)で理論的に                           可能な地震の最大値
     9.5 5.623413 5.6 倍 チリ地震(1960)
9.3 2.818383 2.8 倍 スマトラ沖地震(2004)
9.2 1.995262 2.0 倍 アラスカ地震(1964)
9.0 1.000000 1.0 倍 東北地方太平洋沖地震(2011)
8.8 0.501187 2.0 分の1 同上初期報道値
8.5 0.177828 5.6 分の1 明治三陸地震(1896)
8.3 0.089125 11.2 分の1 貞観三陸沿岸地震(869)
8.1 0.044668 22.4 分の1 昭和三陸地震(1933)
8.0 0.031623 31.6 分の1 濃尾地震(1891)、南海地震(1946)、十勝沖地震                           (2003)
    7.9 0.022387 44.7 分の1 関東大震災(1923)、東南海地震(1944) 7.5

今日、小田原青年会議所のメンバーが集めた毛布が2台のトラックに積まれて、福島県相馬市に向かった。相馬市と小田原市は、二宮尊徳との縁で結ばれている。小田原市民の心が被災者のみなさんに届くように。そして、3日間で毛布を集め、自前のトラックで自分たちで危険覚悟で届けにいくその心意気に拍手だ。道中の無事を祈る。