[暮らし]議会の脱原発

昨日、福井県小浜市議会は議員提案の「原子力発電からの脱却を求める意見書」を全会一致で可決した。福島第一原発の事故を機に、期限付きで代替エネルギーへの転換を進めるなど、国に原子力政策の抜本的な転換を求めている。小浜市の隣町には関西電力大飯原発、高浜原発があり、大飯原発から20キロ圏内に全市民が暮らしている。意見書の内容は①代替エネルギーへの転換②30年を超えた原発の稼働延長を認めない③安全基準の見直し④避難道路や避難施設の早急な整備⑤原子力安全・保安院の独立などを求めるというものだ。

一方、中国電力山口県上関町で進めている上関原子力発電所建設計画に対して山口県周南市議会は中国電力に計画中止を申し入れるよう二井関成山口県知事に求める意見書を全会一致で可決している。同市の一部は、建設予定地の30キロ圏内に入る。山口県内の議会で上関原発計画に反対する意見書が可決されたのは初めてという。意見書は原発の新設・増設の凍結などを国に要望することも求めている。

いずれの市も、市民が原発の近く暮らし、もしもの時には避難区域となるという危機感が、こうした議員提案を提出させたのだと思う。さて、小田原市議会はどうなのだろうか?お茶の補償だけで終わっていいのか。常日頃、エネルギー問題に関心を持ち、自然エネルギーへの転換について勉強している議員は脱原発を提案できる。付け焼刃ではだめだが、せめて原発へ恐怖を感じる感性は持っていて欲しい。



.