[食]おばあちゃんの嘆き

群馬県の女性が、孫が「おばあちゃんの野菜は食べたくない」と言っている。放射線を測ってくれるところを知らないかという相談である。このおばあちゃん、EMボカシを長年使って化学肥料も農薬もつかわない野菜を作っている。それもこれも、可愛い孫のためだった。なのになのに孫が拒絶する野菜になってしまった。この嘆きは深い。

じゃがいももきゅうりもドンドン採れる。なのに家族が食べない野菜。そんな野菜を誰かにあげるわけにもいかない。嫁は、遠くの野菜を買ってくるという。まず、おばあちゃんが悪いわけではない。孫や嫁は、しっかり放射能を避けようとしているのだから、むしろ偉い!と誉めてあげよう。

で、おばあちゃんも放射能という敵の性質をよく知らなくてはならない。年金で放射能測定器を買うのもいいかも。どのくらい自分の野菜が汚染されているのか知りたいというのは、実に科学的態度ではないか。EMで野菜を洗うのはどうだろう?それもいいかもしれない。残った野菜は、残念だけど、EMで発酵させて土に戻しておこうと思う。それもいいかもしれない。というような話をしていくうちにだんだんと落ち着いてきた。インターネットでいろんな情報が見られるというと、なんだかとても元気になってきた。年のころ、70歳ぐらいか。いや、80歳か、90歳ということはないだろうが。

おばあちゃんが支えてきた農村の食卓が壊されていく。できれば、嫁と結託して原発社会を破壊しようじゃないの。都会のおばあちゃんは、こんな野菜を引き受けて食べる。おじいちゃんでもいいけど。