[暮らし]革命

欧州放射線リスク委員会(ECRR)科学事務局長クリス・バズビー博士のお話を聞く。日本政府が避難区域などの指標とする国際放射線防護委員会(ICRP)。福島などで問題になった平常時の被ばく線量は「1ミリシーベルト」は、このICRPの勧告レベルだ。これに対して、内部被ばくの影響を重視する欧州放射線リスク委員会(ECRR)は、自然放射能以外の被ばくは極力少なくし、そのレベルは「0.1ミリシーベルト」と勧告している。

19日に行われる「ふくしま集団疎開裁判」では、子どもたちの疎開が必要であるという科学的データが論争の的になる可能性があり、急遽ECRRのバズビー博士の来日が実現した。福島と東京ー千葉の車のフィルターを分析した結果、ウラン、プルトニュムなど10数種の放射能が検出され、これらの量はチエルノブイリの90倍に上る。

最後に「放射能汚染被害の賠償は政府ではなく国際原子力産業に請求すること」「ヒロシマナガサキに続き3度も放射能に犯された日本は世界に何かをアッピールすべきだし、できるはずだ」。この2つの言葉に勇気をもらった。ただ、相手は世界なんだ。お母さん、呆然とするが、もしかしたら革命の現場にいるのかも。

バスビー博士は、20日まで滞在し、各地で講演する。
http://fukusima-sokai.blogspot.com/
ECRRの勧告2010
http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_dl.htm