[暮らし]政治にリアリティを

福島みずほの市民の政治スクールin神奈川で、内閣府参与・震災ボランティア連携室長の湯浅誠さんの話を聞く。テーマは、「震災と貧困」。湯浅さん曰く、被災地の貧困は震災で生まれたものではなく、すでにその地域にあった問題なのだ。今被災地で起きている問題は、どの地域でもあることなのだから、即急に市民が解決しておかなくてはいけない。そのことに気がついている自治体も市民も少ないのではないかという問題提起だった。ことに住民の連携をコーデネィトできる人材の育成は急務。なるほど。

ところで会場からいろいろな意見が出てこれが面白かった。なかでも、会場近くの小中学校のPTA会長を務めた女性が、「福島みずほの政治スクールに行くなんてお母さんたちにはなしたら、特別な目で見られちゃう」という発言。政治の話を特別な話としてきたことが、今の状況を生んでいる。でも、震災以後、政治が暮らしと直結していると感じる若い人たちが増えてきたのはよいことだと。湯浅さんは、議論の公共性と表現したが、多くの市民が同じ問題を一緒に考え、苦しみながらもひとつの方向性を見だしていくことが大事だと話した。そう、PTAでも原子力発電についてや放射能と子どもなどをテーマに話し合えばいい。

ところで、自民党の議員の約80%が電力会社役員かOBから個人献金を提供されていたそうで、電力会社社員の給料に献金分が上乗せされて支払われていたのだと。菅さんにもいろいろ問題があるが、菅さんが辞任したら民主党政権打倒で一挙に原子力一派の盛り返しが加速する。それは断固阻止したい。