[暮らし]野呂さん

昔、「ウルトラの母の会」を結成したことがある。子どもたちが成長して解散したけれども。野呂美加さんの話を聞くと、この人、ウルトラマンの母だなと思う。人間の価値を決めるものは正義と愛だけではないか?自ら無力と知りつつ次から次へとやることができたのだろう。そこで彼女が見てきたもの、やってきたことを私は信じる。

そことは、チェルノブイリ。今から19年前、29歳の彼女はチェルノブイリ事故で被ばくした子どもたちを救援しようと活動を始める。今までに日本に招待した子どもたちは延べ650人。汚染地域への訪問は20回以上になる。重いアトピーの娘さんのために玄米菜食を学び、レストランを開く。

被ばくした子どもたちが、保養で元気を取り戻すことを目の当たりにしているのだが、この結果は、医学の世界で発表されたことはない。野呂さんが、自力で学びながら、子どもたちに薦めたことは西式健康法酵素、EMだった。しかし、野呂さんのブログにあるようにいろいろなところから弾圧があったという。今でも、国立大学の数人の教授たちが、ネット上で科学的データがない、商売に利用されるななど、とんでも科学として糾弾している。

私も本当は彼女や彼らと論争をしたい。桜沢如一アインシュタインに挑んだように。願わくば、これから科学を志す若者が、マクロビオテックやEMの科学的論証を行えるように。大学の研究費が、未知の領域に踏み込むように。人間が幸福になるための学問になるように。原子力を推進するための研究だけにお金をつぎ込んだ大学と企業の癒着、この危機にも自分の考え、立場に固執する人々を弾劾するウルトラの父の登場を望みたいものだ。
http://www.kakehashi.or.jp/?p=3851