映画

実家のお墓参りに浅草へ行く。暑いのにお参りの人の波。「おお、日本だ」の声も。たぶん、日本人のつぶやきだと思うが。なにがうれしいかって、江戸前の佃煮やさんが復活していることかな?でも、たいそういい値段で手土産用しか買えなかった。もうひとつうれしかったことは、息子のおごりでうな重を食べたってのも。いよいよ立場が逆転している。家族で浅草は我が家の一大イベントで、ディズニーランドへ行った事より思い出深いらしい。スカイツリーを携帯で撮影するおのぼりさんの息子!

ここから単独行動の私は、迷わず渋谷へ。目的は、映画なのだが、渋谷では完全に私がおのぼりさん。高校時代は、ここはお庭だったんだ。なのに・・1回歩いてまた渋谷駅から歩き直しだ。ええい、迷ってやる。と決めて歩いたら、目的地に着いた。観たのは、「100000年後の安全」「ミツバチの羽音と地球の回転」。前者は、フィンランド映画だが、地下500メートルに埋め立てた放射能廃棄物の存在を10万年後の子孫にどう伝えるかというドキュメンタリー。「忘れていいことを忘れるな」というセリフは、ドキッとする。人間の好奇心、10万年後の言語が今と同じかという知的な考察。でも、結論がでない。人間の手に負えないものを作ってしまったその結果の困惑。なのに日本は原発事故による放射能汚染は続き、さらに新しい原発を作ろうとしている。もし、よその国の住人ならば、馬鹿じゃない?と思うだろう。日本人に欠けているのは決断だけと思いたい。いらないものはいらない。