小田原の三三さん

えっさ えっさ えさほいさっさ の出囃子で登場の三三師匠。故郷、小田原市民会館は満員の大拍手に迎えられた。
昨年は、この市民会館の耐震工事が終わった後の興行で、「どこが変わったの?」と笑いをとったが、今年は、「やっていてよかったね」と。観客も納得だ。

ところで、落語を聞きにきて、メモをとるのも無粋だが、思わずメモした一件は、落語協会の身分構成だ。真打170人、二つ目60人、前座30人。偉い師匠がたくさんいて、それを継承する人材が少ないのはどの道でも同じだ。日経MJという新聞によれば、これから有望な産業は、伝統・癒し・明るさをもつものなんだって。落語家なんて最高の職業ではないか。

落語協会と同じ年齢構成の観客は、ニコニコ笑って夜道を帰った。三三さん。また来年、お待ちしています。