[本]脱放射能生活

これ読んだら、と手渡された「放射能生活の注意事項」。
①ネット上で100万人が実践したとして話題になっている「米のとぎ汁乳酸菌」による放射能対策を著者が実践し、結果を報告。
②味噌、ビタミンC、リンゴ・ペクチン、水素水など、マスコミでも取り上げられた放射能対策の真偽を科学的に検証。生活上可能な実践の仕方を提案。
③炭食、ローフード、マクロビオティックなど、あまり一般的ではないものの、放射能対策に著効がある対策も紹介。
……今後、放射能対策として具体的に何をしたらよいのかと迷っている市民の方にとって、今すぐに使える本となりました。

という宣伝通り、がんの民間療法として順当な方法が並ぶ。がんに罹らない生活を本気ですれば、311以降がん患者が減っていく不思議な日本になって欲しい。もう外部も内部も被曝したんだから、これ以上無用な放射線も浴びない。著者の船瀬俊介さんは、60歳を超えているが、玄米菜食でスマートになり黒髪も増え、同級生の中で一番若いと去年言っていたっけ。

その船瀬氏をいたく感動させたのが、飯山一郎氏の『米のとぎ汁乳酸菌』だ。米のとぎ汁をペットボトルに入れて塩をいれ、翌日黒糖などミネラルのある砂糖を入れる。これでウガイをしたり、お風呂に入れて湯気から呼吸器に入れるんだそうだ。ただし、船瀬氏は塩と砂糖を入れるのを省いているが、大丈夫かな?


その飯山一郎氏のホームページはなんと115万アクセス!若いお母さんたちが殺到したんだそうだ。EMで米のとぎ汁を発酵させ、お掃除に使うというのはEM愛用者には常識なのだが、あれを飲んじゃう?で、放射能除去ができる?もちろん、荒唐無稽なこととは思えないが、EMを加えても米のとぎ汁は雑菌が増えやすいのにこれを成功させているママたちはえらい。というか、どれが成功なのかわからないのかも。あるお母さんが、「米のとぎ汁乳酸菌を入れたお風呂にいやがる中学生の息子を入れたら、数日でにきびが消えました」って。米のとぎ汁乳酸菌とやらのお風呂に入った息子はえらい!せめてアロマエッセンスを加えてあげにゃとは思うけど。結果よければよしかな。

うちの息子たちも俄然母のすなるEMに注目し始めた。EMを培養するから必要なものを送れと言ってきた。培養はめんどうだから、EMを薄めて使ったらという安易な母のすすめに対して、「微生物なるものを培養してみたい」。有用微生物抜きに放射能生活は送れないってことになったことはわかる。しかし、放射能生活っていやな言葉だ。脱原発の脱放射能生活。除染をしてもまだ放射能が降り注ぐんでは・・・。